您當前的位置:首頁 > 詩詞

《竹取物語》文言文原文

作者:由 momoom 發表于 詩詞時間:2022-02-02

原文

今(いま)は昔(むかし)、竹取(たけとり)の翁(おきな)といふ者ありけり。野山(のやま)にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使(つか)ひけり。名(な)をば、さかきの造(みやつこ)となむ言(い)ひける。その竹の中に、もと光る(ひか)竹なむ一(ひと)筋(すぢ)ありける。あやしがりて寄りて見るに、筒(つつ)の中光りたり。それを見れば、三寸(さんずん)ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。翁いふやう、「われ朝(あさ)ごと夕(ゆふ)ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。子となり給(たま)ふべき人なめり。」とて、手にうち入れて家へ持ちて來(き)ぬ。妻(め)の嫗(おんな)にあづけて養(やしな)はす。うつくしきこと限りなし。いと幼(をさな)ければ籠(こ)に入れて養ふ。竹取の翁、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹をとるに、節(ふし)をへだててよごとに黃金(こがね)ある竹をみつくることかさなりぬ。かくて翁やうやうゆたかになりゆく。

翻譯:

今となっては昔のことであるが、竹取りの翁という者がいたということだ。翁は野山に分け入っては竹を取って、いろんなことに使っていた。名前をさかきの造と言った。翁が取っている竹の中に、根元が光る竹があった。不思議に思って近寄って見ると、(竹の)筒の元が光っていた。それを見ると、三寸(約10センチ)ほどの人が、たいそうかわいらしい姿で座っていた。翁が言うことに、「私が毎朝毎晩見る竹の中にいらっしゃるので分かった。(私の)子におなりなさるはずの人であるらしい。」と言って、手の中に入れて(自分の)家へ持って來た。妻のばあさんに預けて養わせる(ことにした)。(その子の)かわいらしいことはこのうえもない。たいそう幼いので籠に入れて育てる。竹取のじいさんは、竹を取る時に、この子を見つけてからのちに竹を取る時に、節を隔ててどの節の間にも黃金が入っている竹を見つけることがたび重なった。こうして翁はだんだん金持ちになっていく。

標簽: 竹取  野山  三寸  思議  中光